きものショーから学んだこと
今年の全国きもの指導者協会総会は沖縄で開催されました。参加するだけの総会は気楽で、毎年各地の観光も兼ねて楽しく過ごします。また、本校と松山校の人達が出会うところでもあります。
この時期になると思い出します。6年前、松山校を開校してまだ5年というところ、講師 生徒もまだ少ない中、全国の先生達をお招きしての総会を開催した時のことを・・・
10校ほどの認証校(理事校)が毎年順番に開催する総会も、かざみきもの学院開催の前回は、群馬県太田市で行いました。 全部で150人がモデルとして舞台に上がるというショーを終えましたが、今回のは、松山はまだまだの時でしたので、本校からも大勢応援に来てくれました。
総会は道後温泉の「大和屋」、翌日県民文化会館での2時間のきものショー。前回の太田市での総会は、初めての大がかりなショーのため、戸惑いもあり、プロの演出の方に遠慮した部分もあり、心残りもありましたが、今度は、前回のショーや、毎年行う小規模のショー、毎日の授業の積み重ね、そして何回も私と一緒に経験して力をつけてくれたスタッフのおかげで、私がこれまで大切にしてきた、この仕事に対する思いを表現できたと思い自分では満足しています。
ショーを行う時も、毎日の授業の中でも、私がとても影響を受けたお二人の先生がいらっしゃいます。京都から何度もお越しいただいた、モデル指導の千秋先生、舞台のことを教えていただき、舞台監督もお願いした能見先生です。以前から何度か教えていただく機会がありましたが、私は、このお二人に、ショーのいろはを教わったと言っていいと思います。
何回かきものショーをする中で、私が大切にしてきたことをまとめてみました。
1.
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テーマをはっきり持ち、見せかけの華やかさに走らない
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2.
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幕間 場面転換をできるだけ短くするように構成の工夫をする。
まわり舞台の利用 (次の場面の準備をして後ろにスタンバイ)
どうしても準備が必要な時には、暗転の中での「声」(挨拶・ナレーション)
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3.
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その場面では何が見せどころかはっきりする。
着付に関しては、その場面の「売り」(見どころ)が何かはっきりさせておく。技術を見せる時はスピードが重要。何人かで同じ動きの時は、そろえることと、どの場面をとっても姿が美しいこと。
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4.
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きもの姿を次々見せる時は、ウォーキングの美しさと立ち位置、 歩くタイミング。
何人か並ぶ時は、立ち位置と着物の色 似た色が隣に来ないように。 身長のバランスも配慮して順番を決める。フィナーレで全員出る場合は、立ち位置を決めておく。最後のステージが一つの絵になるように。
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5.
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音、ナレーションのタイミング(きっかけ)。打ち合わせは念入りにしておく。
音響、証明、ナレーションもプロは、進行(舞台監督)の指示ですべて動いてくれるが、特にこだわりのあるところは、直接伝えておく。
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これらの他に、一般の人がモデルになるから次のことに配慮する
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6.
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モデルはプロではないので、ウォーキング、立ち位置等、リハーサルをしっかりして不安を与えないように、自信を持って楽しめるようにする。プロは本番直前にリハーサル、だめだしをするけれど、できるだけ前日までにして、当日はいかにリラックスさせるかが大切。
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7.
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一人ひとりの気持ちも見落とさないように、つかんでおくことの大切さ。ショーが成功することよりも、ショーにかかわった人がこれをステップに、前進できることが重要であり、ここが、プロのショーと、学院のショーとの違いであることを心得ておくこと。
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たった2時間のステージだけど
それまでに
いろいろなところで
それぞれのドラマが生まれる
一人ひとり 何かが変わる
表舞台での活躍よりも
裏方を立派に務めてくれる人
みんなの力で
一つのステージをつくりあげることに
感動してくれる人
何かをすると
何かが変わる
何かが生まれる
だから・・・
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