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<2008年4月>

 

4月 何かが始まる

学院長  4月は色々な意味で新しく何かが始まる少しわくわくする節目の月です。
小学校に入る子供、親元を離れて大学生活、新しい職場、いつもべったりそばに居た子供が、保育園へ行くようになり、自分のことを何かしようと考えているお母さん。みんな心が弾みます。
 大学で、親元から離れ、始めての一人暮らし。一人暮らしは経験した方がいいと思います。それまで、黙っていても毎日食事ができ、家の中もきれいになっている。自分の部屋に入ったと母親に文句を言い、寝坊をすると「どうして起こしてくれなかった」と親の責任にする人も案外多いようです。そういう人がいきなり、就職をして自分の仕事を責任を持ってできるまでには、時間がかかるでしょう。
一人暮らしをすると、自分が行動を起こさない限り何も変わらないし、何も進みません。
一定の金額で、生活をすることも学習します。
また、学生から社会人として仕事をするようになると、とまどうことも多いとことと思います。一番違うことは、「健康管理も仕事のうち」ということです。学生は、少々の病気で、休んでも遅刻をしても、病気を言い訳に逃げがあっても、全部自分個人の問題ですが、仕事をするようになると、そういうわけにはいきません。

 色々な仕事がありますが、共通して言えることは、自分の与えられた仕事、作業をすることだけ考える人と、相手の立場、全体を考える人との違いが、その人のその後、伸びるかどうかの違いになります。
時々行くスーパーで、商品の陳列をしている人が、買い物客の動きは全然無視して、黙々と自分の仕事をしている光景に出会います。そこの物を見たいのに、そこを通りたいのに・・・
また、何かトラブルがあったとき、まず一番に自分の責任ではないことを主張する人もいます。クレーム電話を次々回されるお店なども、こういう人が多いのでしょう。
何かあったとき、一番にすることは、正確な現状把握、外向きのことを最優先で考え行動し、内部の責任のありかはその後。ここに書くまでのことではありませんが、理屈では分っていても現実にできないことが多いように思います。
何かあったときの対処の仕方で、その人の人柄と実力が出ます。お客様からも社内でも、そのことは評価されます。

 4月は学校も新しいクラスで先生も変わったりします。新卒の先生が教育に夢と情熱を持って臨むことと思います。
 最近のニュースで、生徒に土下座をさせて問題になったというのを見ました。その先生のことや、このときの前後の事を詳しく知らないので、このことをどちらがということではありませんが、想像するのに、その先生は、事なかれ主義ではなく、熱心な先生だったのではないかと思います。約束を守ることの大切さ、何かの事情でそれができなかったことの対処の仕方、そのことにより、誰かに迷惑、迷惑でないとしても、親切でない行動をとったことはよくないことであること等をその子に教えたかったのだと思います。土下座はひどいと言われるかもしれませんが、見方を変えるとその子が大人になって、自分の無責任から人に迷惑をかけることになったとき 、強烈な思い出として思い出し、そのことを教えてくれた先生を懐かしく思うかもしれません。いえ、無責任な行動はしないようになっていて、先生に感謝しているかもしれません。
大人がその先生を社会的に批判をすることは、その子にとっていいことは何も残らないと思います。
( 先生が気分でしたのでなく、その子のことを思ってとられた行動であることを願いつつ・・・)
 以前テレビで、小学校のある男の先生が話していたことですが、すぐに暴力、セクハラといわれるので、逆上がりの補助をするとき、女の子のときは先生が手袋をする。男の子のときはしないけれどというのを聞いてびっくりしました。男の子のときはそのままで、女の子になると手袋をする。そのほうが意識しすぎで気持ち悪いと思いました。

 父兄やマスコミが些細なことを大きく取り上げることにより、子供の将来を考える熱血先生がだんだん居なくなることは、子供にとって不幸なことです。またこういうことから極々わずかですが、屈折した変な先生が出てくるのも事実です。もっと自然体で、先生を信じて、子供が先生を好きになるように気をつけてやることが親の役目であり、子供は先生を好きになれば学校も勉強も好きになるはずです。伸び伸びといい子に育つはずです。

 4月、色々なことの始まりにあたり、またこんなことを考えています。学校のことにしろ、職場のことにしろ、特別のことを言っているわけではありません。あえて、普通のこと当たり前のことを書いてみました。

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渡部捷子

渡部捷子へのメールは watanabe@kazami.com まで

 
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