松山にて
日本中が待ちに待った桜の季節がやってきました。マンションの入り口の20本ほどの桜もほぼ満開というところです。寒さとともに色々な意味で暗いトンネルを抜けるせいか、桜は皆に元気を与えてくれ、各地でお花見のたよりがとどきます。
昨年、全国きもの指導者協会総会をかざみきもの学院が開催校として松山で行いましたがあれから1年、今年は4月11日、東京浅草,「浅草ビューホテル」で行われます。浅草と言えば、昔から浅草観音「浅草寺」ですが、今、最も新しい新東京タワー、第二東京タワーとも言われる「東京スカイツリー」が建設中です。私が羽田に出る時乗る東武伊勢崎線、浅草のひと駅前の業平橋駅そばです。急行は通過をしますのであまり意識したことはありませんでしたが、浅草からも近いので、見られるでしょう。
だんだん高くなっていくのをカメラに収めようと、引っ越してまで撮り続けている人も多いと聞いています。高さももう東京タワーを抜いたとの報道がありました。これから下町のこの周辺も活気づいてくることでしょう。
毎年各地で行われ、みんな観光も兼ねて行きますので、各地区の観光地は案外地元の人より外部の人の方がよく知っていたりします。
着物の好きな人たちで色々なところに出かけていますが、松山では、道後、にぎたつの路をはじめ、各ホテルの庭園、美術館周辺、二の丸公園などでの撮影会、内子の町並み、西予市 歴史文化博物館等足をのばしました。最近では「旅行者気分で・・・」と、いつでも行けるので、案外地元の人行かない、観光客が行くところ、松山城や道後温泉、坊ちゃん列車、マドンナバスにも乗りました。
今回は、みんなで伊予かすりの見学をしました。その時、近くの国宝建造物である大宝寺へ桜を見に行きました。桜の季節でなければひっそりとした古い寺ですが、ここには乳母桜伝説があります。昔、長者の姫の病気平癒を自分の命と引き換えに乳母がこの大宝寺の薬師様に身代わり祈願しました。姫は元気になりますが、乳母は亡くなり、遺言として、「姫を助けてくれた御礼に桜の木を植えてほしい」との言葉を残しました。その時植えた桜が毎年乳母の命日の頃になると咲き、花は乳のように白く、形は乳母の乳房のようであった、と小泉八雲の小説の中でも取り上げています。
お昼は三津の古民家(有形文化財指定)「鯛や」での三津浜郷土料理 鯛めしをいただきました。店主のお話からも短い時間でしたが、とても感慨深いものがありました。
みんな、回を重ねるにつれ、写真の中のきもの姿も自然になり、本当に着物を楽しんでいる様子が分かります。この人たちがきっと着物の素晴らしさと着ることの楽しさと、着物の役割を、もっともっと伝え広めてくれることと、松山校をオープンしてからのことを思い出したりしています。
群馬の温泉はほとんど山の方にあり、家からは距離がありますが、松山では、由緒ある道後温泉が散歩の距離にあることを思い出し、先日から時々道後温泉に歩いて行っています。
松山にて
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