かざみきもの学院
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<2017年5月>

 

それぞれの事情

 4月16日、全国きもの指導者協会 京都総会が行われました。ここのところ外国からの観光客が多いようなので、外せない本部の会議以外は、足が遠のいていました。
以前は、総会も講師試験も皆一緒に行動し、翌日または前日の京都観光も考えて、引率という感じでしたが、今では、京都も珍しくなく、また、講師試験も認証校でできるようになったので、総会は旅程もそれぞれ考えて、総会開催までに現地着物姿で集合という形になりました。群馬から新幹線、松山からはバス、そして車の人もあり私は荷物を持ち歩くのが苦手なので、いつものように、飛行機、伊丹経由で行きました。

 振り返ると、まだ連鎖校として東京に所属していた頃、高知で総会があった時、東京の人達が、せっかく四国へ行くのだからと、松山でもう1泊と、2泊で組んでいたので、その年だけは欠席しましたが、幼い子供が居ながら、その後すべて出席していることを考えると、夫をはじめ、周りの方に随分助けていただいたことを、今しみじみ思います。
見方を変えると、自分がそういう中で長年続けて来られたから、 「一人ひとりそれぞれ事情がある」 ということをいつも考え、企画するイベントも、どんなことも 「強制はしない」 という姿勢で過ごしてきました。

 今回かざみ便りに載せた私の文を引用します。

 着物のつどいご出席の皆様ありがとうございました。皆様にお会いできるのをいつも楽しみにしています。かざみ会は学院生卒業生を中心に、上田会長はじめ役員の皆さんで運営しています。毎年開催する 「着物のつどい」 等、どんな集まりも、大切にしていることは、 「強制ではなく、また、どなたでも参加していただけるように」 ということです。学院、かざみ会で企画する催しは、私の中ではある目標・願望があります。着物を着て、共に楽しむひと時ではありますが、現在ご自分で着られない方はスタッフがお着せしています。その方たちも回数を重ねるに従い、できればご自分で着て参加をしていただけるようになると本当に嬉しく思います。 「教室に」 というご案内ではありません。現在は会員のお友達という方が多いようですので、できれば機会を見つけてその人が、簡単で楽に着られる方法を教えてあげて、ご自分で着て参加をしていただくことが私の一番の望みです。(もちろんお時間のない方は当日お着せすることもできます。) そういう意味でも今年の春のつどいは、ミニショーではなく、分かりやすい、着方の基本とコツを私がお話をいたしました。

 松山校は平成6年10月1日開校以来、多くの方のご支援をいただき、今日まで続けることができました。現在では一般の生徒さんの着付け指導はもちろんですが、師範・講師は、それぞれ毎月研究会で、着付士としての着付けや、指導者としての勉強もしています。かざみ会役員は、それぞれ事情があって動けない時もありますが、協力し合い、皆様のために、自分のために頑張っている姿を見て、私が求めていた理想の形と、とてもうれしく思っています。人とかかわることにより、 「謙虚で前向き」 「着物姿の素敵な大人の女性」 をめざし、それぞれが高めて行けるようにと願っています。

 かざみきもの学院開校以来、モットーは 『共に高く』 です。

 今日は久しぶりに早朝ウォーキングで道後公園まで行ってきました。木々が新芽を出し一日一日緑が濃くなっていくこれからの季節が好きで、言葉では、 「新緑」 「薫風」 その他ありますが、 「風薫る」 という表現がとても好きです。

 写真は、毎回友人たちがメールで送ってくださいます。花・鳥・風景等、おかげさまで、季節感のあるものを掲載させていただいています。今回は最近送っていただいた、山から見る美しい富士の姿です。

バックナンバーはこちら (毎月5日更新)

渡部捷子

渡部捷子へのメールは watanabe@kazami.com まで

 
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