『かざみ』
万華鏡も随分長い間書いてきたなあと思って、スタートから見てみました。
2005年 1月からでした。その頃自分が考えていたことを改めて文字で確認し、今考えていることとあまり変わらないと再認識しました。
初回の記事は、『かざみ』 について書いています。この名前の意味をご存じない方にもぜひ読んでいただきたいので、今回はその 2005年1月に書いた記事をご紹介します。
群馬で教室を始めた頃は何も考えなくて、「渡部きもの教室」 で始まりました。やがて、講師資格を得て、連鎖校を開きたい人が何人かできたときに、教室名の頭に共通の名前を付けたいとのご希望があり、それならばなにか意味のあるものをと思い、考えました。私も言葉にはこだわる方ですので、2ヶ月くらいかけて真剣に考えました。ひらがな 3文字にしようと思い、図書館にも行っていろいろ調べて、見つけました。
「かざみ 〇〇 きもの教室」 (〇〇は連鎖校のお名前です)
* * *
<2005年1月>
かざみ 目指す女性を梅に重ねて

かざみは 「香散見」 と書き、香散見草(かざみぐさ)は梅の花の別称です。梅は百花の中で一番に咲くことから 「春告草」 、芳香を放つことから 「香散見草」 ともよばれます。また 「好文木」 ともよばれ、中国の皇帝が 「文を好めば梅開き 学を廃すれば梅閉づる」 と言ったこと、 「東風ふかば にほいおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」 と詠んだ学問の神様といわれる菅原道真の梅とのかかわりは有名です。
そうなんです。梅は、学問 学ぶということとても関係があるのです。
かざみは 「汗衫」 と書き、昔の衣類のひとつでもあります。もともと汗がにじむのを防ぐために着た下着でしたが、後に童女が表着の上に正装用として着たものです。特に思い入れはありませんが、着物を学ぶ人として、知識の中に入れておいて下さい。
かざみは 「風見」 と書きます。風を見るとは、大きく世の中の動きも理解でき、とっさの時の状況判断もできる。そして自然の風、風のにおい・風の色、季節を敏感に感じる感性と心のゆとりを持ったそんな女性に・・・
【梅の花】
百花の中で一番に咲く梅の花は、春の訪れを告げ、人々に勇気と安らぎを与える。
桜の花が咲き出して、みなが浮かれ出すまで 「春はもうすぐ」 と励ますように咲き続ける。格調のある幹、繊細な枝は年輪と共に刻んできた経験と知識。ささいなことに動じることのない安定した風格と繊細な美しさ (現代作法テキストより)
「かざみ」 の三文字に託した私の思い 目指す女性を梅に重ねて・・・
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