かざみきもの学院
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<2007年12月>

 

男と女

学院長  今日どこかのテレビで、父子家庭の問題がありました。以前から母子家庭という言葉はあり、色々な面で、援助や優遇があるのに父子家庭には何もない。という父子家庭のお父さん達のお話です。昔から、男性は働き収入を得ることができるが、女性は働かなくて収入を得られないとのことから、色々なものが決まっていて、そのまま手付かずにきていることの一つだと思います。私もこのことについての意見はありますが、ここでは別の角度から男と女について考えてみました。
     
  以前、若い女性の皆さんに、デートマナーについてお話をしたことがあります。
男性と女性が食事をしたりお茶を飲んだりするときに、男性が支払うというのは昔から常識となっています。けれどもこれは、男は働き、女は収入がないという前提のもとにできた常識です。

 はじめから女性のお財布を当てにしてデートする人はやめたほうがいいでしょう。
けれども、あなたと相手の方のお給料はそんなに違わない、だからといって、いつも割り勘では学生のお友達関係から進みません。男性が、ご馳走してくれるならありがたく受ければいいと思います。けれども、それが「当たり前」ではないことは理解しておくことが大切です。
同じくらい収入があって、男性はデートにお金を使い、女性はそれが当たり前のように、せっせと貯金をしているのはやはり変です。男性にそれをさせるなら、女性として内から外から磨き高めることに同じだけお金を使い、いい女にならなければその人に失礼です。
男性は、この人はという女性には、いい格好をしたいものです。ですから無理をしてもそうしようとします。あなたもその関係を大切にしたいのなら、当然お金を出すべきですが、その出し方が問題です。ムードのあるときはやめましょう。別のときにお友達っぽく過ごすとき、「今日は私が・・」と。また夜の食事でも、「今日は臨時収入があったから私がご馳走します。」などと、はじめにはっきり伝えておくのもいいでしょう。
そしてもう一言、何回もより、回数は少なく金額の多いときを選ぶと、男性はあなたのその心遣いが嬉しいと思います。

 もう一つ大切なこと、どんな人に対してもご馳走になったときには必ずお礼をいいましょう。どのタイミングかというと、お会計をして外に出たとき「ご馳走様でした」、親しい間柄でも「ご馳走様」と必ずお礼を忘れずに。親しくなるほどに当たり前になっていくことに気をつけましょう。

 こんなことをお話した時、みんなとても熱心に聞いてくださったことがありました。

 問題になっている、中学生の援交(援助交際)などというものは、最も多感な時期、に、異性に気持ちが向く頃、そんな気持ちを大切に育てていくこともなく、お金をくれるおじさんが、男性で、男性というものを軽蔑しながらその時期を過ごすというとても不幸な過ごし方だと思います。
女の子は、自分がおじさんと食事しただけでもお金をもらえる、自分はそれだけ価値があると錯覚する。今や、そんな女の子がいい年をした男を上から見ている。ほんの一部とはいえ、そんな姿が見え隠れしていることは悲しいことです。
異性は求め合うもの、男性はみんな素敵な人であってほしい。

 お話は変わります。男女同権という言葉がありますが、これは昔女性に選挙権もなかった頃から言われている言葉です。女性は働かなくて収入がなかったから、どんな横暴な亭主にも逆らわず、我慢をして家庭を営んでいた頃もあります。そんな中から、男女同権という言葉が出てきて以来、女が男と同じようになることへと向かっていったように思います。
男と女はもともと違うものです。お互いをまず人として認め合い、その上で男として女として認め合い、求め合い、成り立っていくものだと思います。昔問題があったのは、女性を男性と同じレベルで人として認められなかったことだと思います。

 今は、優秀な女性が大切な地位にあり、立派に仕事をしていることは本当に嬉しく思います。そんな中で、一つだけ気になることがあります。
女性が、男性に、「・・君」ということです。私だけのこだわりかもしれませんが、大人になって女性がそう呼んでいいのは、プライベートで、幼なじみ、同級生を呼ぶときくらいで、それ以外はどんなに年下の人でも、大人の男性を「・・君」とは呼ばない方がいいと私は思います。

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渡部捷子

渡部捷子へのメールは watanabe@kazami.com まで

 
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