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<2011年10月>

 

ドクターイエロー

学院長 外国の人が、日本に来て、どう感じたかという番組が時々ありますが、こういうのは好きでよく見ます。日本人には当たり前のことが素晴らしいことだったり変なことだったり、そんなお話を聞く中で、日本の良さを改めて気づいたりします。先日、新幹線のことについての番組がありました。

 私は以前は協会本部の京都へ行くのによく新幹線を使いました。上越新幹線ができた時は上野までで、東海道新幹線に乗るのに、不便でしたが、間もなく東京まで乗り入れ、上越から、東海道と、新幹線への乗り継ぎは便利になりました。松山に住むようになって、移動は飛行機になってしまいましたが、この番組を見ていて、懐かしく思い出しました。東京や千葉の先生と一緒だった時もありますが、一人の時もありました。帰り、京都を過ぎて、米原あたりで、車窓からよく雪景色を見ました。あまりにも美しいので、一人で雪見酒したことなど思い出しました。

 番組では、フランス、イタリア、ドイツ、スロバキア、カナダ、メキシコ、中国 インドネシア等の若い人たちが集まってのお話でした。カナダの男性と中国の女性が、東京から、東海道、山陽、九州と乗り継いで鹿児島までの経験から、また別の人が、「こだま」に乗って・・・

 どの国の人も、日本の新幹線は素晴らしい、それぞれの国でも、日本へ行って一番したいことは、新幹線に乗ること、とのことです。「安全であること」、「時間が正確であること」 はもちろん、清潔で快適な車内。地域性がある、駅弁など・・また、内装インテリアがそれぞれ違っていて、「日本人は移動にまで快適を求める」という言葉が印象的でした。こだまに乗った人は、最後車両の最後部に子供用の運転席があり、「ワクワクする」とのこと。そう言えば、「ひかり」から「のぞみ」に乗るようになり、こだまは乗ったことがありませんでした。九州新幹線の内装は、日本の伝統美を表現する柿渋色の壁、古代漆色のドア,木を使った自然素材のの座席、日差しを意識しての、ロールブラインド等々見ていると、 いつもは当たり前で、移動の手段としてしか考えていなかったのに、今度九州新幹線に乗ってみたくなりました。

 皆が良いことばかり沢山あげていましたが、よくないことがあればと聞かれると、「深夜の運行がない」
ことを言った人がありました。
ここで登場する「ドクターイエロー」。最終運行が終わって、始発までの間に、線路のゆがみ、架線の状態その他、諸々・・詳細まで検査しながら毎晩走行しています。時間は非公開ですので、めったに見ることができないので、「見ると幸せになれる」と言う都市伝説が生まれたほどです。ファンにとっては見られるようにと、ネットの掲示板で、「○時○分 ○○ 通過」という風に情報を寄せ合って利用しているようです。

 安心、正確はこうして支えられています。あの東日本大震災には、走行中の27本の東北新幹線が、早期地震検索システムにより、9秒前に非常ブレーキが作動し1分10秒後の最も大きい揺れの時はほとんど停止していたとのこと、そのため、27本すべて助かったと聞いています。

 日本の新幹線が正確安全快適なのは、すぐれた技術があるのと同時に、「正確・安全・おもてなし」という日本を代表するところからきているとの言葉がありました。
こんなに優れている部分をもっと強く世界にアピールするべきだと思います。

 メールが入りました。松山市民会館で行われた詩吟大会の着付けが無事終了したこと、皆さんに喜んでいただけたという内容でした。大勢の着付けですが、毎年のことなので、できる人も居ますが、新しい人が何人か加わります。また、「しばらくしていないので」と、その前だけ授業に出る人も居ます。
どんな時も、何かに向かう時は、慣れに甘えず、いつも新鮮な気持ちで自信を持って臨みむこと。また、それぞれが得られる達成感は人が伸びていくことの一番の力になります。いい気持ちの中で、もう成人式のことを考えている人も多いと思います。
もっと素晴らしいことは、仲間と「達成感の共有」ができることだということは、私自身が、何回かのイベントを通じて得たことですので、いつもみんなに話しています。
何をする時も、真剣に取り組んでこそ、そしてまた、その分だけ、達成感と喜びは大きいものです。

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渡部捷子

渡部捷子へのメールは watanabe@kazami.com まで

 
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