かざみきもの学院
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<2017年3月>

 

変わること・変わらないこと

 2月、群馬本校への移動日、早朝のテレビから 「天候による交通関係の乱れに注意を」 との知らせを受け、松山はそうでもないと思いながらも、急いでネットで検索してみると、やはり搭乗予定の便が 「羽田で影響を受けるので、便の変更または払い戻し」 の表示があり、次の日の同じ便に変更しました。長い間、羽田・松山は往復していますが、運がよく、こういうことは、初めてのことで・・・そういえば一度だけ、沖縄総会の時、前日移動の予定で、松山から行く人と松山空港で待ち合わせましたが、いつもより人が多いと思ったら、降りることができない便があり、乗る予定の便が飛ぶか飛ばないか分からないまま長い間待って、『欠航』 になったことがありました。その後、翌日の便を求めて並びました。それ以来もしかしてという時は調べるようになりました。

 松山に帰る時は、自宅のすぐ近くに停まる 「空港リムジンバス」 を利用するようになりました。以前は、道路事情により到着時間が大きく変わることもあるのでバスではなく、乗り換えても時間が正確な方を利用していました。当時は移動の当日もどちらかで授業をしていました。渋滞のためドキドキ・イライラの経験もありますが、今では時間にゆとりをもって予定を立てるようになりました。(年齢のせい?)

 それはそれで私なりの過ごし方があります。空港では早めに荷物の手続きをして、食事の後は、場所を変え、静かな場所で、ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読んだり、頭の中を整理したりします。この日は万華鏡3月の内容等を考えていました。

 モノレールを使っていた頃は、浜松町の駅で乗換の時、一斉に降りる人のかたまりの中、少しでも早く乗り換えるため、その先の切符を持っている時は左側を、切符を持たない時は、窓口に近い右側を歩くことが習慣になっていました。(今では色々な面で便利になったのでその必要もないのでしょう)

 以前から、並ぶことと、長い列や人のかたまりの中を、歩いている実感のないまま移動するのは苦手でした。(散歩でゆっくり歩くのは別) 体力は落ちた今でも、歩くのは早くこれは今でも変わりません。初期の頃、子供を預けて東京等色々な所へ勉強に通った頃、終了後他の人達とお茶をすることもなく、ただひたすら速足で歩いていた頃の習慣かもしれません。別の面から見て、ある時期から気づいて変わらないことがあります。
この時のことが思い出され開いてみました。内容を次にあげてみます。

 

「もう一人の私」 (万華鏡 2005年5月より)

私はいつの頃からか、自分の中に 「もう一人の私」 の居場所を作るようになりました。
以前はどちらかというと、「石橋をたたいてみて、安全でももう一度考える」 「不言実行が何より美徳」 「負ける勝負はしたくない」 の部類に入る人でした。それがいつの頃からか、進む方向を迷った時には、自分がどうありたいか、自分に聞いてみるようになりました。

ある時、自分の中にもう1人の自分が居ることに気がつきました。それでいろいろなことが納得できました。私の背中(?)に、冷静で、物事を客観的に見る、そしてまた母親のようなもう1人の私が居るのです。私の前面には、自由に考え行動しようとする私が居ます。前の人は後ろの人を全面的に信頼していますから、後ろの人がダメといわない限り、安心してのびのびと考え行動でき、気持ちの奥のほうにあるものまで知ることができます。考えなくてもいい事を考えて、なかなか一歩を踏み出せなかった以前の私とは大分変わりました。

何かで迷った時は、実際には思った通りには行かないことが多いことは承知の上で、仮に、その方向ですべて順調にいったとして、その時の自分の姿を想像してみます。ちょうどこの頃仕事の面で、東京でのお話がありました。その時も後ろの人に聞いてみました。「いや違う。その姿は目標ではない」 とのことで、もう一つの道を選んだこともあります。

この “もう一つの道” のひとつが、郷里でもある四国松山に、新しく教室を開き、ゼロから作り上げていくことでした。その結果、それから10年以上、毎月群馬本校と、松山校を往復する生活が続いています。松山校 開校という私のわがままを認めて、本校を守ってくれたスタッフに感謝し、ゼロからスタートしてから、今、安心して本校へ通えるようになった力強い松山のスタッフに感謝し、わがままで内気だった(?)私がこんなことを言えるようになりました。今では、この道を歩いて来たからか、歳を重ねて来たからか、ほとんどのことを肯定的に、自然の流れとして受けとめられるようになりました。

 

 それからさらに年月が過ぎましたが、ここに来て自分の役割が、はっきり見えています。外から見ると大きな飛躍ではありませんが、むしろ縮小と見えるかもしれませんが、自分の中では、今だからできることであり、昨年の暮れあたりから背中を押されるように気づかせてくれた事です。「変わること・変わらないこと、両方あって面白い・・・」 前の人と後ろの人が言っています。


【着物のつどい】

「着方の基本 この3つを守れば誰でもきれいに着られる」

毎年行われる「着物のつどい」ではミニショー等がありますが、今年は学院長による着方の基本を分かりやすく、理論と実践でお見せします(食事前30分)
かざみ会員には別途案内状を差し上げますが、どなたでも参加できます。
お誘いあわせの上ご参加下さい。 

  本 校 2月26日(日) 12:00〜14:30 太田ナウリゾートホテル (終了しました)
  松山校 3月12日(日) 12:00〜14:30 国際ホテル松山

【お問い合わせ】 かざみきもの学院 watanabe@kazami.com
      本 校 0276-62-2110
      松山校 089-922-5180


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渡部捷子

渡部捷子へのメールは watanabe@kazami.com まで

 
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